動物を尊重すること、大切すること、様々な権利を認めること。
英語では「アニマルライツ」と言います。
日本語にはない言葉ですね。ヒューマンライツ(人権)ならあるのですが。
生きる権利は人間だけのものでしょうか?
動物たちだって生きたいと思っているはずです。
家族を守りたい、はなればなれになりたくないと思っているはずです。
人間に動物たちの幸せを侵す権利はないと思います。
殺生をまったくしないように生きることは不可能かもしれません。
どこまでが最低限必要な殺生かは分かりません。
あなたにとっていつ肉食が必要か分かりません。
でも、少しでも動物を殺すことに心が痛むなら、
一歩踏み出してみませんか?
日本では1年間に、牛は120万頭、豚は1,627万頭、鶏は約7億羽も食べられています。
これだけの命が、人間の手によって、人間の都合で殺されています。
動物たちは、人間たちに危害を加えたわけではありません。
それなのに、生まれてから、ほんの数か月で殺されてしまうのです。
(鳥インフルエンザなどで処分される子達もいます)
ペットとして犬や猫をかわいがる一方で、
私たちは牛や豚に対して毎日残酷なことを繰り返しています。
私たちには見えないよう、高い壁の中で・・・
※写真は神奈川食肉センター。ここでは16秒に1頭の豚が電気で殺されている。
儲からない豚足や内臓・コラーゲンやテールはすべて廃棄されている。その量年間2000万t!
命をこのように扱って許されるのでしょうか・・・・・・
多くの国では、犬やペットに対しては虐待行為とみなされることが、
家畜動物に対しては日常的に行われています。
ぜひ自分のことや、飼っているペットに置き換えて読んでみてください。
高カロリーの配合飼料を長期間与えて、かつ人為的にビタミンAを欠乏させて太らせる。
運動させないように狭い所で飼育する。(繋がれて檻に入れられる牛もいる)
草食動物なのにトウモロコシを与えられる。(安価で高カロリーだから)
また、不衛生な飼育環境で、殺虫剤をまかれたり、大量に抗生物質を与えられる。
上記により病気になる牛が多く現れ、ストレスで異常行動を示す牛もいる。
牛乳のパッケージや広告のイメージとは違い、現実は、牧場の約98%は
牛を牛舎で飼っており、放牧して牛を飼育しているのは観光用なだけです。(出典)
日本の一般的な養豚場では、豚はコンクリートの床で、非常に狭いスペースで飼われています。
ストレスにより仲間に噛みつき、尻尾を食いちぎる、などの異常行動が現れます。
そのため無麻酔で尻尾の切断や歯の切断が行われています。
雄豚は無麻酔で去勢させられ、苦痛に泣き叫びます。
特に母豚は個別に拘束され完全に身動きができません。(写真右)
この妊娠ストールは、EU、北米、豪州ではすでに禁止されていますが、日本ではまだ行われています。
豚のおよそ68%、牛の80%に何らかの病変や炎症があるそうです。
一生、太陽の光を浴びることのない採卵鶏、ブロイラー(食肉用鶏)
何千羽もの鶏が過密状態で飼われており、羽を広げたり、
自由に動き回ったりすることができません。
鶏は、普通平均84日で成長しますが、ブロイラーは45日で成長させられます。
その結果、90%の鶏は骨がもろく足に異常をきたしているという報告があります。
ストレスによるつつきあいを妨ぐために、熱い刃で敏感なくちばしの大部分を切り取られます。
産卵鳥として生まれた雄のひよこは、生きたまま
ビニール袋に次々と入れられ、窒息死や圧死します。
産卵量を増やすために、雌鳥に長期間絶食させて強制的に羽を抜け替わらせます。(強制換羽)
嘴(くちばし)を切り取ったり強制換羽した鶏は当然体が弱り病気にかかりやすいため、
大量の抗生物質が投与されます。
家畜の中でも鶏は最も酷い扱いを受け、殺される運命にあります。
家畜の飼育について、こちらの動画でわかりやすくまとめられています。
動物たちは私達に食べられるために殺されています。
頭の良い牛は恐怖のために涙を流すこともあるそうです。
ここには残酷な画像を載せるのは控えさせていただきます。
しかし、お肉を日常的に食べている人は、自分が何を食べているのか
きちんと理解することが必要だと思います。
命を殺して、たくさんの血を流してお肉を作っています。
リアルに理解したい方は映画「いのちの食べかた」がオススメです。
※動画はこちらで見られます。※閲覧注意※
その他こちらの動画もオススメです。※閲覧注意※
生命の叫び 畜産産業の実態 1/2 YouTube(13:45) ※「制限付きモード」を無効にしないと見られません。
(Youtubeヘルプ:制限付きモードを有効または無効にする)
アニマルウェルフェアという言葉は、
主に畜産動物の問題に対して使われ、動物愛護的な感情論(かわいそう)よりも、
より客観的な見方をする時に使われています。
農林水産省でも、対応に務めるという記述をホームページに載せていますが
実際は日本国内ではほとんど進んでいないのが現状です。
今すぐに肉食がなくならなくても、まずは動物たちが生きている間に
少しでも幸せに過ごせることを望みます。
日本のアニマルウェルフェア対応状況の最新情報はこちらで確認できます。
日本の状況-アニマルウェルフェア(動物福祉):アニマルライツセンター